トロリーバスに乗ってきました
(2) 中国・北京編 架線無しでも走れる?

特記以外は'08.6.22or'08.6.23撮影
 
北京を訪れたとき、私は、衝撃的な光景を目にしました。
上の写真の通り、トロリーバスが、ポールを下ろした状態でターミナルに走りこんでくるのです。

 どうやら、手前の交差点で、ポールを下ろしている様子。ここから200mほど、架線無しで走っているようなのです。当然、客も乗せたまま。
 
 
 同じような光景を、北京駅前でも見かけました。
トロリーバスは駅前の路上をUターンして折り返していくのですが、その際も、バスがポールを下ろしたまま走っているのです。
 
 バス停に行ってみると、写真と同じの104系統が、ポールを下ろした状態のままで客扱いをしていましたので、乗車してみることにしました。
 乗車してみると…冷房が稼働していない以外、全く、同じように走っていました。ただ、運転席からは、警告音が鳴っていましたが。
 しばらく乗車していると…。王府井の入口、地下鉄王府井駅あたりで、ポールを下ろしたのです。
 トロリーバスはそのまま走り続けました。どうやら、王府井大路には、架線を敷かれていないのです。途中、歩行者天国をさけ、一旦、東の通りに避けますが、ここにも架線無し。すなわち、

バッテリーによって、しばらくの間、走ることができる

わけです。
 結局、架線無しで、1kmくらい走ったでしょうか。ようやく、架線のある区間になって、トロリーバスは、架線の下を走りました。なお、バッテリー駆動中も、加速などは通常通りでした。
バッテリーの容量、かなり大きいようです。

歩行者が多いとか、景観を気にするとか、あるいはバスが錯綜するとか、そのような場所では、積極的に「架線無し」にしているようです>北京市


で、ポールを下ろすのは、どこでも出来るでしょう。では、どうやって、路上でポールを上げているのか…。
 
↓拡大
 
 
 ポールを上げる場所には、上の写真のような、「笠」が付いた部分があります。また、路面には白線が敷かれています。バスをこの場所に止め、運転手さんが、運転台で、「ポール上げ」操作をすると、ポールが架線に入っていくわけです。
 
 「笠」以外のところでポール上げを行うと…上の写真のようになります(^^;
 そんなときは…。下の写真の通りです。
 
 
適当に上がってしまった(^^;ポールです。
 
 
運転手さんが出てきて、ひもを引っ張ってポールを下げ、ひもを左右に動かして架線にポールを引っかけます。
運転手さんは、感電しないように、手袋をはめる必要があります。
結構、力が要るみたいです。
 
 終わったら、ひもをリールに巻き付けて、作業完了。

 実は、私の乗った104番バス、王府井路にて、ポール上げに3回ほど失敗しまして…。
 他の運転手さんに冷やかされながら、路上にて、手動ポール上げ作業を行ってました(^^;;


 
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