822Fに車掌用ドアスイッチが設置される

 特に記載のない画像は、13.12.21撮影
   

800系822Fの乗務員室に、車掌用のドアスイッチが設置されていました。
800系(820番台)として近江鉄道でデビューした際に、車掌用のドアスイッチはすべて撤去されていたので、いわば「復活」したことになります。


といっても、スイッチそのものは新品のようで、西武時代とは取り付け位置も異なっているようで(ねじ穴の跡より推測)ドアスイッチの上には「お知らせ放送」スイッチが、さらに上には、切り替えスイッチが取り付けられています。

これは運転台とは反対側(進行方向右側)ですが、運転台側でも同じ組み合わせでドアスイッチなどが「復活」しています。

その一方で、運転台にあったドアスイッチと切り替えスイッチが撤去されています。


以前はマスコンとブレーキの間にドアスイッチがありました。

すなわち、900形・100形と仕様を合わせた、ということになりますね。


800系登場時は、ドア扱いはバックミラーとドアミラーで後方確認して行っていましたが、数年前からミラーでの確認に加え乗務員室の窓を開けて顔を出しての目視確認が追加されたので、進行方向右側のドア扱いに手間がかかっていました。進行方向右側のドアを閉める際は、

(1)乗務員室の右側へ移動
(2)窓を開け、目視で後方確認
(3)左側の運転台へ移動
 (お知らせ放送でドア閉まります放送を入れる)
(4)運転台のドアスイッチで戸閉め操作
(5乗務員室の右側へ移動
(6)窓を開け、目視で後方確認
(7)左側運転台へ移動
(8)発車

という手間のかかることを行っていましたが、右側の車掌スイッチを復活させることで、

(1)乗務員室の右側へ移動
(2)窓を開け、目視で後方確認しながら、ドアスイッチで戸閉め操作
(3)左側の運転台へ移動
(4)発車

と、運転士さんの負担軽減に加え、停車時間の短縮がはかれ、目視で後方確認しながら扉を閉める(開ける)ことになるので、扉への巻き込みが見つけやすくなり、安全性も高まります。

※同じ理由だと思いますが、流鉄でも運転席にあるドアスイッチの使用を中止していますね。

なお、ドア扱い終了後は、切り替えスイッチを「切」にしているようでした。おそらく、山側・川側(湖側)の両方のスイッチが入った状態ではドアが開かない仕組みになっているのでしょう。
なお、ワンマン扱いと全ドア開放(駅員の居るとき)の切り替えもこの切り替えスイッチで行ってます。


今後は、徐々にドアスイッチの設置車両が増えていくものと思われます。
(12/23時点では822F以外で目撃できていません。工事に手間がかかるので、原則として工場入場時に行われると思われます)
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